札幌市に、自然素材に彩られた空間が特徴的な平屋住宅が誕生した。外壁に道南杉、光と風を取り込む窓にニヤトー、床や家具にナラ、天井にシナやヨシ、壁には札幌軟石が採用されている。すべての素材が光を受け、やさしい陰影をつくる──時を重ねるほどに味わいを増す素材が日常を包み込む住まいをご紹介しよう。
この建築家に
LDKの窓は間口7.2m。造作のヘーべシーべ窓を公園に向けて配置。両端をFIX、中央を開閉式とすることで、操作性と景色の連続性を両立した。網戸は柱の隙間に埋めて配置。シンプルでスッキリしたデザインだ
30畳を超える広いLDKの梁は、あえて2本に。1本だと太くなり、正面奥にある大きな窓に当たってしまう。2本だと廊下の上部に溶け込み、違和感がなくなる。美しさを追求したアイデアだ
造作の窓は、場所によってすべて異なるデザインとした。同じ大きな窓が続くと、どの場所でも同じ景色となってしまう。部屋によって窓のデザインや配置を変えることで、窓から見える風景に変化をもたらす効果を狙った
客間は腰掛け高さの出窓空間をヌックに。子どもたちの遊び場や、外を眺められる読書スペースとなった
造作のキッチン。天板には傷がつきにくいクオーツストーン(人工大理石)を採用。引き出しの木材はオークで、床と同じ素材を使用。取手はウォールナットで、手触りの良さを追求した
本作品に限らず、照明は最適なものを常に提案しているという。場所によって間接照明・スポットライトなどを組み合わせたり使い分けたりしている
通常は柱に梁を乗せるが、この作品では丸い柱が天井まで伸び、梁を分断している。LDKの長辺が7.2mと長く、1本の梁では無理なので考え出されたアイデアだ。天井の高さを感じられるデザインも実現できた
廊下の端に設けられた、大きな造作窓。明るさの確保だけでなく、一部は解放できるので換気にも役立っている








