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北海道石狩市厚田の高台に佇み、地元の方や観光客に愛される海辺のリトリートカフェ。荒々しくも穏やかな厚田の海に魅せられたオーナーから「ここにしかない景色」を楽しむための空間を依頼された斉藤さんが、この場所に込めた想いとは?
建築家の詳細
店内に入ってまず目に飛び込んでくる景色に心を掴まれる、この場所を訪れた人だけが出会える感動体験。このインパクトこそが斉藤さんが意図した「建築の力」だ
すべての席から海を望めるよう、敷地の傾斜を活かして上段と下段で床レベルを変え、視線の抜けを丁寧に計画。窓から遠い上段の席に座ってもダイナミックな眺めを楽しめる
天井まで届く大開口を通して景色を内部に引き込み、空間全体が自然と海へ開けていく心地いい居場所をデザイン。屋外には開放的なデッキスペースが広がっている
天井の傾斜も床レベルに呼応するよう設計。今回の建物のサイズ感においては、天井が高すぎると落ち着かない空間になるため、あえて天井高を抑
床レベルに差をつけてどの客席からも眺望を楽しめるようにした仕掛けは、傾斜のあるこの場所によく似合うとともに、土地と建築の相互関係に説得力を与えている
風景の中で存在を許される形状と佇まい。住宅と店舗いずれにおいても自分なりの共通テーマとして掲げ、外観を設計する上で大切にしているポイントなのだそう
階段・スロープを上がった建物の裏手にカフェの入口を設け、人の往来が店内で景色を楽しむお客さんの視線を遮らないよう配慮。斉藤さんの温かな心遣いが息づく
潮風でも錆びにくいガルバリウム鋼板を外壁材に採用しつつ、お客様を迎える入口周りには木をアクセントに用いることで、カフェの温かみと親しみやすさを表現した
カフェを出てスロープを降りるとそのまま海へ。食事やコーヒーブレイクの後、海の近くで余韻に浸ることによって、ここでの滞在体験がいっそう特別なひとときとなる
小樽市から稚内市まで、日本海沿岸を走るドライブウェイ・オロロンライン。その道すがらほっと一息つくのに立ち寄りたくなる、絶好のロケーションにこのカフェは佇んでいる
厨房を出て左に進むと客席、真っすぐ進むとデッキスペースへ。大きく回り込むことのないシンプルな動線をつくることで、スタッフの接客対応もよりスマートに洗練されていく