遊歩道に面する、緑豊かな土地に自宅を新築することにしたお施主さま。自然を屋内に存分に取り込みつつ、同時に遊歩道を行く人たちからのプライバシーを確保することを望まれた。建築家の日野さんは角度を少しずつ変えながら5枚の壁と、その壁から伸びた内壁の組み合わせで相反する要望を一つの住まいに結実させた。
学生時代を、歴史的建造物を身近に感じられる環境である函館市にて過ごす。時の流れを経てもなお、そこに凛と佇む歴史的建築物に魅了され、自らも、永い年月を経ても愛される建築を設計したいと思い建築の道を志す。
建築家の詳細
道路側から見た外観。画像右に遊歩道が見える。シャッター部分は2台駐車可能な車庫。その右の通路を入ると玄関がある。玄関は道路に面しているが、少し角度を振りさらに奥まらせたことで気配を和らげている。車庫から直接屋内に入ることもできる
遊歩道側から見た外観。デッキテラスを囲むように角度の異なる壁を計画し、大きく開口して緑を室内に取り込んだ。また内側に各窓の3分の1程度の幅を覆う壁を計画。内壁が外からの視線を遮ると同時に、その内壁に窓から光が反射し、やわらかい光をリビングに放つ効果がある
土間や廊下が長く、大人数分の靴が置ける玄関。奥にはLDKが見える。吹き抜けから光が落ち明るい
リビングからLDKを見渡す。吹き抜け部分は開放的かつ屋根を反映した天井で動きがある空間を実現。画像左、上部に2階があるキッチン部分など低い天井には米杉を張りメリハリをつけた。床はウォルナット材のフローリング。ダイニングテーブル奥の窓からデッキテラスに出られる
2階廊下から吹き抜けを見る。建築中はもっとたくさん木が並んでいたが、残念ながら台風で倒れてしまったとのこと。それでも窓の高さいっぱいに伸びる木々が見える眺めは気持ちがいい。画像左奥は子ども室。壁の色は奥さまのセレクト。2階の床はロールカーペットで統一した
1階廊下。左の仕切りはLDKへ続く。撮影ポイントの背面にトイレなど水回りを設けた。奥を右に進むと玄関。玄関側にも仕切りをつくり回遊性を持たせたことで、家の中を楽に移動できるようになった。天井が低く落ち着きある通路から一気に明るく開放的なLDKへ進む体験は感動的
LDK。2階廊下のテープライトにスタイリッシュさがある。画像左、テレビ上部の壁を天井からバランスよい高さまで張り出させることで、テレビをきれいに壁面に収めた
2階廊下から家を見渡す。カーブの左端壁面のなど、この家には窓に向かって座れる場所が多い。最下部の窓はそれぞれ木製サッシとし、上部2枚のFIXのガラス部分のカーテンボックスはそれと色を合わせ塗装した。それぞれに電動のロールカーテンが取り付けられ、最下部のみ手動
街に向かって明かりを与える夜の「五つの角度の織りなす家」。外壁に使用した道南杉の質感が照明によりさらに引き立ち、昼間とはまた違った趣がある
学生時代を、歴史的建造物を身近に感じられる環境である函館市にて過ごす。時の流れを経てもなお、そこに凛と佇む歴史的建築物に魅了され、自らも、永い年月を経ても愛される建築を設計したいと思い建築の道を志す。
建築家の詳細








