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3層吹き抜けのLDK、その中心でのびやかに枝を広げるシンボルツリー、天窓から注ぐ自然光。「公園で見上げた木漏れ日のような空間をつくりたかった」と語る、建築家・西井さんの自邸。作品が生まれるまでの思考のプロセス、土地のポテンシャルを最大限に引き出した空間構成の豊かさについて紐解いていこう。
建築家の詳細
緑地公園の雰囲気を再現するのに一役買っているシンボルツリー&ベンチ。水が抜けず根腐れしてしまうことを防ぐため、基礎の底版を抜き、根が大地とつながるように植樹した。
壁の一部を鏡貼りにして横方向へも抜けをつくることで、空間がより広く感じられる。床をタイル貼りにしたのは、室内を屋外のように感じさせるための工夫の一つだ。
空間の隙間を上手く縫いながら階段を配置。宙に浮いたように見える片持ち階段をベースに、転落防止のため、手すりにもなる細い鉄筋で上から吊る構造を選択した。
ファサード側に突き出したバルコニーの下を駐車スペースとして利用。雨に濡れることなく、車の助手席と玄関を行き来できる。玄関はあえて主張せず外壁と馴染むデザインとした。
宙に浮いているように見えるのは2.5階に配置した洋室。通常は下地材として用いられる杉板でぐるりと覆い、あえて荒い感じを全面に出すことで屋外の空気感を演出している。
家具のように調和する造作キッチン。木質感を基調にレンジフード周りにモザイクタイルをあしらってアクセントをつけた。タイル仕上げのフロアは床暖房で冬も底冷えせず快適。
洋室に窓を設けることで、廊下から見るとまるで2軒の家が隣り合っているような風景に。向かって左側の杉板の壁を天窓側に傾け、天窓から入る日射量をコントロールしている。
1F平面図
2F平面図