Designing your lifestyle from the materials up.
あなたの暮らしを素材からデザインする
学生時代に足繁く通っていた建築に「秦家住宅」という表屋造りの京町家があります。商いの場である表棟と住居棟に囲まれた坪庭、緑と光が豊かな奥庭が特徴的な建築です。庭の緑は、床や木製建具に投影され、心地よい風と共に緩やかな陰影のリズムを作り出しています。6月下旬になると、障子や襖が夏の設えになり、籐筵で畳が覆われます。京都の厳しい夏を招き入れる建築の変容に暮らしの豊かさを感じさせられます。古くからある京町家ですが、素材は時を経て美しく、現代を生きる私たちにも憧れや共感を呼び起こす建築だと思います。
私たちは現代における暮らしの豊かさとは何かを考え、空間を構成する素材から多様な建築のアウトプットの可能性を日々探求しています。

| 1990 | 神奈川県横浜市生まれ |
|---|---|
| 早稲田大学創造理工学部建築学科を卒業後、京都造形芸術大学大学院で建築意匠を専攻する。在学中に安藤忠雄建築研究所、日建設計などでアルバイトを経験。積水化学工業勤務を経て | |
| 2020 | 独立 |
| 2021 | 法人化 |

札幌市厚別区 / 青葉の家
札幌市に、自然素材に彩られた空間が特徴的な平屋住宅が誕生した。外壁に道南杉、光と風を取り込む窓にニヤトー、床や家具にナラ、天井にシナやヨシ、壁には札幌軟石が採用されている。すべての素材が光を受け、やさしい陰影をつくる──時を重ねるほどに味わいを増す素材が日常を包み込む住まいをご紹介しよう。

札幌市手稲区金山 / 金山の家
札幌市の手稲区に、独創的な邸宅が誕生した。母国の気候に近い北海道へ、東京からの移住を決意した2人の英国人女性のための家だ。この地を選んだ決め手は、金山の雄大な眺望だった。一方で住宅街にあるため、隣家からの視線カットも必要となる。眺望とプライバシー確保の両立に成功した、この作品をご紹介しよう。